遠藤科学㈱(静岡市駿河区西脇1294)は、定時株主総会・取締役会において、9月30日付で遠藤恒介氏(46歳)が代表取締役社長に就任する人事を発表した。遠藤一秀氏は、取締役会長に就任した。
遠藤恒介氏は常葉大学を卒業後、㈱エッチ・ケー・エスに入社。その後、2008年に遠藤科学に入社し、20
13年には取締役に就任した。201
7年に取締役経営企画部長に就任し、現在に至る。遠藤恒介氏は、「世界情勢の混乱、感染症や気候変動問題など、荒天の船出となり、その責務の重大さを痛感しています。社業はもとより地域社会の発展と皆さまのお役に立てるよう一層心を引き締めて努力してまいります」と意気込む。
2022年は遠藤科学にとって創業75周年、会社設立70周年の節目の年であり、遠藤一秀氏も満75歳と高齢になったため、これを機に経営者の世代交代を図った。遠藤一秀氏は、「本年、弊社は創業75周年、会社設立70周年の節目の年を迎えました。私も75歳となり、ちょうど今年が世代交代の機と思い社長交代を決しました。1997年の社長就任以来、25年間もの長きにわたりご厚誼を賜りました皆さまに厚く御礼申し上げます」と感謝の意を表わした。振り返ると、就任間もなく金融機関が次々に経営破綻した金融危機に直面し、2000年のITバブル期には世界市場を席捲した日本のエレクトロニクス業界もITバブル崩壊によって世界市場から脱落し、計測器業界も業界再編を余儀なくされた。さらには2008年のリーマンショックなど厳しい時代だった。「この25年間には対外的にもさまざまなお役をいただき、多くの素晴らしい皆さまとめぐり合うことで、数多くの貴重な体験をすることができました。今後は会長兼社長補佐として経営の一端に携わってまいります」と話す。