㈲平成商会（静岡市駿河区中島７７９—１、稲名考治社長）が今年２月、新清水駅前にオープンしたＣａｎｅｌè ｅ Ｌｉｍｏｎ（カヌレ リモン）が話題を集めている。
カヌレはフランスの伝統的な焼き菓子の一つだ。日本でも20年以上前に流行し、近年カヌレブームが再来している。稲名社長によると、「カヌレを取り扱う店舗はあるものの、静岡市内にカヌレ専門店ができるのは初めて」だという。オープン後、半年間の来店数は８０００人を数える。お茶会用のお菓子にしたり、知人宅を訪問する時の手土産にしたりと、自分用だけでなく、人に勧めるために購入する常連客も多い様子だ。
カヌレ専門店をオープンするのにあたりレシピを独自に開発した。特に重視したのは食感だ。「カヌレは生地を作り、その生地を１〜２日ほど寝かしてから、銅製の焼き型で焼き上げます。できあがるまでに時間がかかるお菓子ですが、手間を惜しまないようにすることを心がけました。何度も足を運んで下さっているお客さまはもちろん、カヌレを食べるのは当店のものが初めてという方に〝カヌレってこんなに美味しいんだ〟と思って頂けたら嬉しいですね」と稲名社長は話す。
食の安全性にも配慮している。カヌレは２００度以上の温度で焼き上げるため、色や香りが飛びやすい。それを補うため、一般的には着色料などを使っているケースがほとんどだ。「無添加、着色料・香料不使用にこだわり、一つ一つ、丁寧に手作りしています。今後も四季折々の素材を生かしたカヌレをご提供していく予定ですので、ぜひ一度ご賞味下さい」。
店舗の住所は静岡市清水区相生町９—26。営業時間は11時30分〜16時（売り切れ次第閉店）。定休日は日・月曜日。なお商品は、オンラインショップ（https://canelelimon.base.shop/）で購入することもできる。
- 問い合せ、０５４・３４０・７００８