㈱不動産スタッフアシスト(静岡市葵区太田町4、飯塚昌哉社長)では、子育てを終えた50〜60代の夫婦世帯に最適な小規模住宅やマンションの販売を強化していく方針だ。
同社は飯塚社長が2010年に設立した会社で、当初は不動産・住宅関連企業への人材派遣をメインに事業展開してきた。コロナ禍で人材派遣の需要が減ってからは、不動産事業のウエイトを高め、住まいのニーズを見定めながら事業に取り組んでいる。今後、主力にしようとしているのが二人暮らしに適した物件だ。「子育てを終え、広い家に二人で住んでいるという世帯が増えていますが、維持管理が大変だという話をよく聞きます。そのニーズに応えるために、お二人で20年〜30年住める物件を提供したいと考えるようになりました」。飯塚社長は〝子どもが社会に出るまで伸び伸びとした環境で子育てしたい〟というシングルマザーたちも支援したいとも話しており、管理の行き届いた中古マンションをリノベーションするなど販売物件を取りそろえるための準備を進めている。
住まいの購入にもデジタル化の波が押し寄せている中、〝お客さまにとっての利便性〟を優先しながらも、「対面で接する機会を大切にしたい」と話す。「不動産業者は、お客さまに困りごとが極力起きないように、しっかりと説明し、対応する責任感が必要だと考えています。お客さまがお住まいになってからは、安心を提供するのが私たちの役目です。トラブルが生じた時にも迅速に対応できるように、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています」。
9月に発生した台風15号の大雨の際は、既存顧客を訪問し、〝被害が出ていないか?〟〝困りごとがないか?〟を確認した。「深くお付き合いができるお客さまを増やしていくことで、安心して暮らしていける地域づくりにも貢献していきたいですね」と今後を見据えている。
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