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【日本政策金融公庫静岡支店×しずおかファイナンシャルグループ】県内金融機関職員を対象にダイバーシティセミナー開く

2023/12/05 [12月05日号掲載]

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 日本政策金融公庫静岡支店としずおかファイナンシャルグループは10月、県内金融機関の職員を対象にしたダイバーシティ推進セミナーを開いた。女性管理職経験者によるパネルディスカッションなどを行った。静岡銀行をはじめ、アライアンスを組む山梨中央銀行、名古屋銀行と静清信用金庫、富士信用金庫、富士宮信用金庫、沼津信用金庫など県内金融機関を中心に61人(オンライン51人)が来場・視聴した。

 近年、「多様な人材の活用」を経営目標に掲げ計画策定や制度整備が進むが、中でも「女性の活躍」においては、実際の働く女性たちの不安や疑問などが残る状況にある。今回のセミナーは、女性管理職のロールモデルと成り得る人物の経験談や座談会を通して、ワークライフバランスを実現するための悩みや課題を共有し、それをどのように工夫して克服してきたかを知ることで、働く女性のキャリアアップに向けた気づきの提供や意識向上を目指した。

 パネルディスカッションでは、大橋美智子氏(静岡銀執行役員本店営業部長)、加藤久美子氏(日本公庫国民生活事業本部人材開発室ダイバーシティ&インクルージョンアドバイザー)がパネリストとなり体験談を語った。自らをマネジメントすることの重要性を説いた。

 大橋氏は「職場内でも話しやすい雰囲気づくりや人の話をしっかりと聞く度量を持つことなど、自らの努力が必要。そうすることで同僚のサポートを受けたり、上手な助け合いで効率化を図ることができる」とし、加藤氏は「周囲への気配り・心配りの意識が大切。上司(男性管理職)の意識も変わり、職場も変わる」と語った。また、キャリアアップを重ね管理職になったことで「自分の世界が広がった」「仕事のやりがい、充実感がより味わえる」と声を揃えた。