靜甲㈱(静岡市清水区天神2—8—1、鈴木惠子社長)の実業団ソフトボールチーム「靜甲女子ソフトボール部」が昨年11月、「第56回 日本女子ソフトボールリーグ」で悲願の初優勝を果たした。
一昨年は惜しくも準優勝に終わり、今回は新任監督の山崎奈美佳氏を中心にスタッフ3人、選手17人の総勢20人で戦った。決勝戦では広島県の「小泉病院BlueArrows」を相手に、両チーム無得点で迎えた6回裏で井上葉菜副主将が決勝打となるソロホームランを放ち1対0で勝利。井上副主将は最高殊勲選手賞(MVP)と捕手の優秀選手賞を受賞した。井上副主将は「私は2022年に入社し、2022シーズンは準優勝で非常に悔しい気持ちがありましたが、今回はチームに恩返しができて良かった」と話し、山崎監督は「この一年間、長打よりも打線を繋ぎ、1点を積み重ねるために一人一人が努力した成果がリーグ優勝に表れたと思います。これからも会社はもちろんですがソフトボール界や県内地域を盛り上げるべく、スタッフ・選手一同より一層の熱意で取り組んでいきます。今年の目標は、もちろん連覇です!」と意気込んでいる。
靜甲女子ソフトボール部は、平均23歳と比較的若いメンバーで構成されている。普段は同社の従業員として勤務し、4月〜11月のリーグ戦への準備・出場のほか、地域スポーツの振興と少年少女の健全な育成に貢献するため、小中学生を対象にしたソフトボール教室の開催や、県内の学校に訪問し体育の授業のサポートや模擬演技指導を行うなど地域貢献活動も積極的に行っている。