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【髙橋ボデー】コスト削減、環境配慮のトラックボデー製造で静岡市中小企業技術表彰を受賞

2024/02/20 [02月20日号掲載]

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 ㈱髙橋ボデー(静岡市清水区吉川605、髙橋秀宜社長)は令和5年度静岡市中小企業技術表彰を受けた。高強度、耐摩耗性が求められる産業廃棄物などの運搬用トラックボデーにおいて、スウェーデン産特殊鋼を加工し耐久性向上と軽量化を実現したことが評価された。

 取締役の髙橋政貴氏は「弊社の職人たちが長年、失敗を繰り返しながら加工技術を磨いてきた結果が評価され大変うれしい。今後も時代のニーズに合った製品を展開していくと同時に、ユーザーの利益になるボデーを作り続けたい」と話している。

 同社が主に扱うのはスウェーデン産の高張力鋼「HARDOX®」で、鉄と比較し強度(降伏点)は5〜6倍、硬度は4〜5倍、耐摩耗性は7・8〜12・5倍にも及ぶ。同社では主にスクラップ運搬用トラック(ダンプ、トレーラなど)のボデー、コンテナを製造している。従来の鉄製ボデーは頻繁な修理やメンテナンスを要し、業務の停滞や高いコスト負担をもたらしていた。同素材は鉄製品に比較すると高価だが、壊れにくいためメンテナンスの時間やコストが大幅に削減できること、また同社オリジナルのデザイン設計で車両重量の最適化を実現し①積載量が取れる②燃費が向上する③環境保全—といったメリットもあり、長期的に見れば大幅にコストカットできると導入する事業者が後を絶たない。高橋氏は「物流・運送業界を取り巻く2024年問題にボデーの側面から貢献できれば。トラックに何を乗せるのか、用途などをヒアリングし、どんなボデーが最適かを提案しています」と話している。

 同社は1963年に創業し自動車板金一筋に事業展開している。06年に「HARDOX®」を採用。13年には加工技術が認められ、HARDOX®IN MY BODY(プログラムメンバー)の認定を受けた。

  • 問い合せ、054・345・8385