- オステリア MATUKAZE
「ローストビーフは切って少し時間が経過すると良いピンク色になります。2、3時間で出来上がりますが、温度調整が非常に重要な料理です。その日につくったものより一日寝かせた方が断然おいしい」と話すオーナーシェフの松風公希さん。肉本来の味と香りを大切にしたローストビーフはA4ランク黒毛和牛の厳選した部位をつかう。レアぎりぎりの火入れ加減を見極めて仕上げ、柔らかく甘味が口の中に広がり、とろける食感にこだわっている。ドレッシングも手作りで自然な甘味を出すために生の果物を隠し味にするのがポイントだ。
子どものころから料理が好きだった松風さんは高校卒業後、短期大学で栄養士免許を取得した。親の勧めから静岡市葵区のイタリアンレストランに入社し、見よう見まねで必死にレシピを覚えたが、入社後2カ月で閉店。その後、同オーナーが開いた予約制のローストビーフ弁当店に勤務し、ローストビーフの作り方を学んだ。「お弁当は販売したらそこで終わり。お客さまに目の前で食べてほしい。『ごちそうさま』や『おいしかった』という一言を直接、聞きたいという思いが次第に強くなり、2022年11月にオープンしました」。
最近は顧客のリクエストに応え、馬刺しやイカ墨パスタ・リゾットなど新メニューにも挑戦し、開店当初の夢をかなえている。
■住 所/静岡市駿河区有東1-18-30-2
■電 話/054-283-8855
■営業時間/昼11:30〜14:00(LO13:30)
夜18:00〜22:00(LO21:00)最終入店20:00
■座 席 数/テーブル18席
■定 休 日/日・月曜日