(一社)静岡ベンチャースタートアップ協会®(本社・浜松市中区、静岡オフィス・静岡市葵区鷹匠2─8─10─3、篠原豊理事長)は9月、難波喬司静岡市長を表敬訪問した。
これまでの活動報告や静岡市におけるスタートアップエコシステム形成に向けて連携を強化していくこと、今後の展望など意見交換した。篠原理事長は「静岡のスタートアップエコシステムの形成・発展に向けて静岡市との連携を強化してまいります」と抱負を述べた。
スタートアップが創業からEXIT(事業の投資資本を回収)するまで平均10年を要することを踏まえて、支援担当の市職員も10年間変えずに配置することが重要であり、同協会と静岡市における毎月の定例会議を行い、議論から実行・レビューまでのサイクルを速やかに回す体制を整えるべきと提案した。その他にも、CVC(ベンチャー企業に出資や支援を行う活動組織)や地元企業の出資機会を増やし、地域企業とベンチャーの接点を強化する必要性やディープテックやゼブラ企業を応援する独自のエンジェル税制の検討、若者支援や社会課題の解決に向けた投資の重要性などについてもディスカッションした。
同団体は、静岡市内のスタートアップや関連事業者、行政が連携し、情報を共有できるオンラインコミュニティの開設を予定している。また、次世代人材育成にも積極的に取り組んでいる。次世代を担う若者や学生を対象としたアントレプレナーシップの醸成に力を入れており、静岡市内の中学校や高校で起業家による出前講座、起業体験プログラム、経営者向けのセミナー、専門人材育成プログラムを実施している。