ＬＥＤ照明を取り扱う㈱ラ・ポルタ（静岡市駿河区中原６８７─５、勝見登社長）は、水銀灯照明を使用中の施設に対し、ＬＥＤ照明と制御システムを組み合わせて自動的に調光しながら省エネを実現する「ＬＥＤ節電システム」の提供をはじめた。
工場や倉庫、体育館などの照明に大型の水銀灯が用いられているケースは多い。この場合点灯と消灯の切り替えのみで調光ができず、施設の一部を利用する際にも全ての照明を点灯させなければならないなど、電力利用の面で非効率的な部分が多い。
同社は無線調光システム『ライティングオーケストラ』（博通テクノロジー製）とＬＥＤ照明（ＰＷＭ調光対応商品）を組み合わせ、「作業に合わせた適正な明るさ」の照明環境を実現する。『ライティングオーケストラ』は照度センサーを内蔵しており、天候に合わせて照度を抑えるなどの対応も可能。無線で複数のＬＥＤ照明をつなぎ、明るさの制御を行う。施設の一部だけを利用する、といった利用状況に合わせて適切な明るさに調節し、節電を実現する。
また調光をプログラムで制御することにより、「５秒間で全消灯する」といった演出を行うこともできる。
同社は今年１月に東京ビッグサイトで行われた省エネソリューションの展示会『ＥＮＥＸ２０１５』に出展し、このシステムをアピールした。一例として４００Ｗの水銀灯を１００ＷのＬＥＤ照明に切り替え、さらに「ＬＥＤ節電システム」の導入によって使用電力を50Ｗ程度にまで抑えることができる、というプランを提示した。
すでに大手電力工事会社から複数施設への導入に関する打診を得ており、今後の展開拡大が期待される。「水銀灯からＬＥＤ照明への切り替えによる省エネを、さらに加速させるプランとなります」と勝見社長は話している。
●問い合せ、０５４・２８６・０２６３