日本企業の海外進出支援を手がける㈱ハローG(焼津市石津中町17─12、芝崎良人社長)はインドネシア最大手のハイヤー・タクシー運行事業者ブルーバード社と代理店契約を締結した。9月2日にはジャカルタのブルーバード社本社で同社のマリア・リハナ副社長と芝崎社長が出席して調印式を行った。ハローGでは今後、インドネシアへの出張者を対象に、国内で海外出張前に現地での空港送迎やチャーターなどの予約ができるサービスを始める。日本国内でブルーバードの予約を受け付けるサービスを始めるのは、同社が初めてという。
新興国の中でも急成長を遂げているインドネシアは、ASEAN(東南アジア諸国連合)の中でも特に日本企業の進出が盛んなエリア。ハローGの海外事業部が扱う市場調査などの依頼案件も、最近ではインドネシアが8割を占めるなど現地への出張ニーズが高まっている。しかし「出張者が安心して乗ることができる交通機関の選択肢は少なく、タクシーも信頼できる会社はブルーバード以外なかったのが現状」(同社)だったことから、業界最大手のタクシー会社と協業することで、インドネシアへの出張者に安心・安全に利用できる移動手段の提供を可能にした。ブルーバード社にとっては日本の顧客獲得を強化したい狙いもあった。専用のウェブサイトから日本語による空港送迎やチャーター利用の予約を受け付ける。国内でのクレジットカードによる円決済のほか、法人向け請求書後払いにも対応する予定という。