花の舞酒造(浜松市浜北区宮口632、高田和夫社長)は、日本酒を飲む機会の少ない若者や女性にも日本酒の美味しさやモノづくりにおける奥深さを知ってもらいたいと、杜氏の土田一仁氏が酒蔵を案内する“花の舞酒造 蔵見学”の受け入れ体制を拡大する。静岡県産米100%にこだわった花の舞ならではのモノづくりを体感してもらい、酒蔵の魅力を再発見してほしいと言う。県内を中心に、花の舞ブランドに愛着を感じてもらえるファンづくりを行うことで、日本酒文化の底上げを図る。
“蔵見学”では、しぼりたての日本酒が試飲できたり、利き酒ができるとあってリピーターも多い。10月25日に行われた“新酒味見会”には、約8000人が訪れた。現在、年間で約1万人の来場者があるが、今年10月から来年9月までにかけて、約2万人に増やしたいと考えている。入場料は無料で、1月1日から5日を除き、随時申し込みを受け付ける。
今後は、浜松市を中心に居酒屋やフードビジネスを多店舗展開する企業とタッグを組み、静岡空港を使って観光に訪れる中国などの観光客を中心に、インバウンドツアーにも着手する予定だ。「日本酒を飲まない若者や、ワイン以外の選択肢として日本酒もオシャレで美味しいお酒の1つとして女性にも味わってもらいたいという願いがあります。日本を訪れる外国人観光客はもちろんのこと、まずは県内の皆さまに認知していただくための活動を行っていきたい」と杜氏の土田氏は話している。
見学は、10時から18時まで。所要時間は30分から60分程度。人数は1人から50人まで対応するが、9人以下は予約不要。
問い合せ、0120・117・322