藤枝市が２０１３年からスタートした特定創業支援事業“シダビズ”の今年度１回目となる起業セミナーが６月２日、藤枝市の藤枝駅南図書館集会室で開かれた。志太エリアの経済を盛り上げる起業家、経営者の支援が目的。今回はゲストに、静岡県内で居酒屋チェーンを展開している岡村佳明氏（㈲岡むら浪漫代表取締役）と内藤克仁氏（はれ日和㈱代表取締役）の２人を迎えて、起業を決意したきっかけやフードサービス業界の現状、接客の秘訣、人材の育て方などについて２人のファシリテーターが聞いた。セミナーには起業を目指す人たち50人が参加した。
県内で７店舗を展開している岡村氏は、「私が起業を決意したのは、地元で長年居酒屋を経営してきた母親の影響が大きかった。いかにお客さまに喜んで帰ってもらえるかを考え、口コミだけの店をつくった」と起業の経緯を振り返った。またオートレーサーから24歳で居酒屋経営者に転身し、現在５店舗を経営している内藤氏は「常連客を大事にして、無料クーポンなどの過剰なサービスをやめてから、経営が安定するようになった」と話した。これから起業に挑戦しようという人たちには「成長しようと思えば機会はいくらでもあるのであきらめないでほしい」（内藤氏）、「一緒に藤枝を盛り上げよう」（岡村氏）と呼びかけた。