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【ジーコン コーポレーション】居抜き物件の活用で計画的な開店や閉店を支援する“居抜きマッチングサービス”

2017/03/20 [03月20日号掲載]

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 ㈱ジーコン コーポレーション(静岡市葵区西草深町8─8、杉山穰社長)は、SOHOしずおかと静岡市産学交流センターが主催する『第15回SOHOしずおかビジネスプランコンテスト』において、一般“新事業部門”の最優秀賞を受賞した。このほか公益財団法人静岡県産業振興財団が行う平成29年度地域密着ビジネス新事業助成事業にも採択された。

 同社は居抜き物件を再利用した新規開店を主体として、店が手狭になったり、拠点を移したい、業態を転換したいと考えている個人事業主と、閉店したいと考えている飲食店、理美容業等のオーナーを結びつける“居抜きマッチングサービス”を行う。同サービスによって買い手は、厨房設備や内装が附帯した状態のままの店舗を購入することができるため、初期投資を抑えた出店が可能。開店・閉店に伴う専任のコンシェルジュがいるので、情報を外部に知られることなく閉店に伴う諸手続きができるのも同社ならではの特徴。

 同社によると、参入障壁が低い飲食店等が3年後に閉店する確率は75%前後と言う。開店から10年以上事業を継続している店舗はわずか7%程度しかいない。さらに、閉店による物件の原状回復費や解約による家賃を含めると、数百万円の費用がかかる。杉山社長は“居抜きマッチングサービス”によって、閉店時に伴う多額の閉店コストをできる限り削減することで、事業主の負担を軽減したいと考える。出店や移転を考えているオーナーには、マーケットリサーチ情報の提供から、要望があれば具体的で実践的な事業計画書の代行作成や金融機関の融資相談にも同行する。昨年9月に設立し、これまでに飲食店2件とヘアサロン1件の“居抜きマッチングサービス”を手がけた。抱えている案件も10件を超える勢いと言う。居抜き物件を所有する不動産オーナーには、原状回復回避の相談や保証金(敷金)の返還、退去日の交渉等を行う。物件を管理する不動産会社とは新規に物件の再賃貸契約を結ぶため、貸し手と借り手を含めた三方良しの理念に基づいたビジネスを展開。同社独自の“閉店しない店づくり”の支援体制もこれまでにはないサービスとして注目を集めている。

  • 問い合せ、054・260・7668 (検索は居抜き110番