産業・商業用テントハウスメーカーの⑭もちひこ(静岡市清水区由比町屋原340、望月伸保社長)は、新たな事業展開としてグランピングテントの製造販売を開始した。
昨年4月14日に発生した熊本地震。もちひこでは、読売新聞社や読売協力会社と共同で被災地にテントハウスを寄贈する慈善活動を行った。望月社長によると、「このボランティア事業が、グランピングテントを手がけるきっかけになった」という。
足掛かりは、JTB国内旅行企画(以下JTB)が企画する阿蘇を巡るツアーだった。前述の熊本地震の影響で熊本の観光客減が深刻化している。そのような状況の中、JTBが企画したのが『緑の楽園阿蘇』というツアー企画だ。自然に恵まれた阿蘇で〝ラグジュアリーなキャンプを満喫する〟と銘打たれたツアーには、ホテルに宿泊・テントで宿泊という二つのプランが設けられている。「テントハウスを寄贈したことがご縁となりJTBさんからグランピングテントの発注をいただきました。被災地ではまだ苦しい生活を送られている方が大勢います。その中には観光業で生計を立てている方も…。今回のグランピングテントが熊本に観光客を呼び寄せるツールになってくれればという思いでいます。グランピングテントのさらなる商品化もすすめていきたい」と望月社長は話している。
問い合せ、054・375・3161 (もちひこ)