丸善製茶は会社設立70周年を迎える。静岡市内でもいち早く包装茶の全国販売を開始し、スイスSIG社製の全自動包装機を導入するなど、時代の1歩先を見越して新たな取り組みを続けてきた。海外進出にも積極的で、北アフリカへの展開も計画している。古橋社長は、海外で製造・加工した日本茶を世界各国に販売していきたいと考えている。「日本で煎茶や抹茶がつくられていることを知らない人が、海外にはたくさんいる。まずは海外の人たちに日本茶を知ってもらい、“丸善”のブランドイメージを高めていきたい」と語る古橋社長に、これからの丸善製茶における取り組みについて話を聞いた。

 

■略歴

古橋克俊(ふるはし かつとし)

昭和51年4月、静岡市葵区に生まれる。静岡聖光学院中学校・高等学校を卒業後、玉川大学に入学。大学を卒業後、関東一円でスーパーマーケットを展開する㈱マルエツに入社。5年間、精肉部門を担当する。その間、毎日仕入れを行い、さまざまな食肉の部位をさばいていたと言う。その経験がいまの商品開発にも生かされていると古橋社長は語る。その後、家業の丸善製茶に入社。工場や営業など現場の第一線で経験を重ね、平成27年、代表取締役に就任した。子ども達とできるだけ一緒の時間をつくりたいと、週末は小学3年生と1年生、昨年生まればかりの子ども達3人と休日を過ごす。