季咲亭の商品は、“手づくりのやさしさ 静岡のお漬物”がコンセプト。静岡県産の野菜にこだわって製造を行い、県内中部地区のスーパーマーケットを中心に販売している。8年ほど前に、静岡県が推進する“一社一村しずおか運動”を通じて、掛川市にあるNPO法人 とうもんの会とパートナーシップを締結。これまでは摘果後に廃棄されていた小ぶりのメロンを買い取って、それを加工して『小メロン漬け』として販売したところ好評を得た。ここから季咲亭ならではの“静岡のお漬物”に特化した快進撃がはじまる。昆布だしや鰹だしの風味を生かした酸味の少ない漬物を“和ピクルス”と名づけて、30~40代の主婦をターゲットとした和ピクルス専門店『こうのもの』を静岡市葵区鷹匠にオープンして1年が経過した。「これからはハンディキャップを持っている人たちと一緒になって畑を耕し、農業の未来を創っていきたい」と語る小泉社長に話を聞いた。

 

■略歴

小泉幸雄(こいずみ ゆきお)

昭和44年10月、静岡市葵区に生まれる。高校を卒業後、父親が経営する商社に入社。16年間にわたって家業を手伝うもののあえなく廃業。その後、大日食品㈱に入社。2年ほど勤務するが、父親が趣味でつくり続けていた漬物が美味しかったため、つくり方を教えてもらいながら一念発起し、平成19年5月に季咲亭を設立した。「ここまでやってこられたのも、ひとえに働いてくれる社員と私に関わってくれた仕事仲間や友人がいればこそ」ということを肝に命じる。家業の傍ら、ディスコDJをやっていたこともあって、現在も“Shizuoka disco night”といったイベントで、DJとして活躍する。

https://kounomono.jp(こうのものホームページ)