プロ野球静岡県人会は8月17日、第24回中学校軟式野球交歓会静岡大会の記念講演会を行った。講師は、元千葉ロッテマリーンズ選手の里崎智也氏。テーマは『私の野球人生』。中学野球選手や監督など400人が聴講した。
講演の中で里崎氏は、「個人の能力を高めるためには自身の長所と短所を明確にすることが必要。その上で自分の強みを徹底的に磨き上げていけば、一流選手になれるチャンスが生まれる」とスピーチした。一方、〝組織を強くする秘訣は何か?〟というくだりでは、2005年に千葉ロッテマリーンズが31年ぶりに日本一に輝いた時、ボビー・バレンタイン監督が〝日本で一番ツーベースの打てるチームを目指す〟というスローガンを掲げていたことを紹介。「全員にホームランを狙えというのは非現実的。とは言えヒットだと4本打たないと点が取れない。二塁打なら全員が狙うことができるし、効率良く得点を積み重ねられる。〝努力や工夫をすれば全員が達成できる〟という目標を掲げ、個々の能力を発揮できる環境をつくることが組織を強くする秘訣」だと解説した。
講演会を主催したプロ野球静岡県人会は、石川雅章氏(㈱エスクリエイト代表取締役)らが立ち上げた団体。野球競技人口のすそ野拡大やプロ野球選手のセカンドキャリア創出・支援を目的に活動している。