㈱アイティエス(三島市梅名427─1)は、壁面を登ってビルや橋・トンネルなどコンクリート構造物の非破壊打診検査を行うロボット「IDA─03」を7月から発売予定。土木・建築分野へのICT導入に実績豊富な同社は、三島市本社にて5月21日㈫・22日㈬にデモイベントを開催する。 建物・インフラの老朽化が問題化するなか、高額な調査費用と検査技術者の不足が課題となっている。調査費用の大部分を占める足場・ゴンドラが不要な壁面走行ロボットの検査なら、コストの軽減や検査中の眺望確保が可能となる。また打診時の波形分析で得られた客観的な検査データをもとに、合理的な調査計画の立案にもつながる。 壁面走行ロボットIDA─03は非破壊診断の日東建設㈱、産業用ドローン開発の㈲ボーダックの技術から開発した。航空法などの規制を受けるドローン検査に比べて活用できる高度・エリアが広く、落下防止の安全策も可能となった。 デモイベントでは①IDA─03による壁面走行と打撃測定の実演②健全な壁と不良な壁による測定データの比較③打診検査・ロボット搭載カメラで取得したデータの取扱い解説などを行う予定。 同社は、三島市の本社のほか札幌・北見・東京・名古屋・草津(滋賀)・富士にも拠点を置く。工場の制御システム構築やオフィスでもパソコン、複合機のネットワークなど業務アプリケーションと運用設計、土木現場でのICT化支援などを行っている。 ●問い合せ、055・977・5151㈹