中央静岡ヤクルト販売㈱(静岡市葵区瀬名川3─3─43、中村貞夫社長)は、育児と仕事の両立を支援するための取り組みに力を入れている。同社の主力事業であるヤクルト商品の訪問販売においては、YL(ヤクルトレディ)と呼ばれる大勢の女性たちが活躍している。小さな子どもがいるスタッフも多いことから、これまで同社では各ヤクルトセンター内に保育所を併設し、YLが安心して働くことができる体制を整えてきた。
これまでのノウハウを生かし、今年4月に開園したのが『ヤクルトさんさん保育園』(静岡市葵区清閑町2─4)だ。「センター内の保育所は認可外保育所だったため、地域のお子さまをお預かりすることができませんでした。『ヤクルトさんさん保育園』は、静岡市の認可を受けた事業所内保育園ですので、YLのほか、地域のお子さまもお預かりできます」と話すように、自社のスタッフはもちろん、地域で働く人たちの子育てを支援する目的で運営している。
〝基本的生活習慣を身につけ、心身ともに健康な子どもを育てます。感性豊かで、自分の思いを素直に表現できる子どもを育てます〟という保育目標のもと、0歳児から2歳児まで年齢にあわせた保育を提供。リトミック(音楽教育法)など独自のカリキュラムを取り入れており、今後は英語教室も行なう予定となっている。「リトミック教室では、音楽に合わせて動くリズム、歌ったりするソルフェージュ(楽譜を読む練習)、自分で創作する即興という、3つの要素を組み込んだ教育を施しています」。
〝健康を届ける〟というヤクルトの理念にもとづき、健やかな成長を支援する取り組みにも力を入れており、一人一人の子どもが健康で、快適に過ごすための体制を整えている。なお、同社では今年度内を目途に、清水と富士にも事業所内保育所を開設する計画となっている。
●問い合せ、054・264・8960