㈲ライフレビュー(静岡市葵区東千代田2─10─18、松本展岳社長)が取り組む65歳以上の高齢者を対象とした静岡市の運動機能向上事業委託業務が注目されている。同事業は要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者に対して、要介護状態にならないようにするための取り組み。なかでも松本社長と施設長でもある妻の明美さんとの掛け合い漫才のような“明るく楽しい体操”が好評だ。
サンバ調のリズムに編曲されたでんでん虫のメロディーに合わせて基礎体力の向上や転倒防止に効果があるといわれている“しぞ〜かでん伝体操”や、神経と筋肉を促通させる脳トレの1つでもある“指体操”、口腔内の唾液を促進させ嚥下機能の向上や雑菌の繁殖による肺炎を防ぐ“健口体操”、フィットネスポールを使った体操などの実技を通して、安全で効果的な運動療法を楽しみながら行う。
利用者は、一週間分の笑いをもらって生きる力につながった…と、健康促進だけでなく、日常生活に潤いを与える原動力にもなっているようだ。同事業を統括する城東保健福祉センターの職員からも、他社には真似できない松本社長の話術とエンターテインメント性を重視した運動機能を維持・向上させる体操の評価はすこぶる高い。
今春から、まつもとデイ・グループホーム長沼(静岡市葵区長沼2─11─20)のある長沼町内会の協力を得て、近隣の高齢者などを公民館や集会所に集めて運動機能を高める体操をはじめる予定だ。数年前から長沼と東千代田で同社が運営するグループホームやデイサービスの施設周辺に暮らす住民への地域貢献として地域のお祭りにも参加している。今後は同社独自の運動機能向上事業委託業務をブラッシュアップしながら、経営革新支援制度を活用して介護事業のすそ野を広げていきたいと松本社長は意気込む。
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