静岡の企業情報

話題のニュース

【静岡保徳】浮月ビル1階をリニューアル德川慶喜公直筆の書や駿府城の図面など、歴史資料のギャラリーを新設

2020/03/05 [03月05日号掲載]

Pocket

 静岡保徳㈱(静岡市葵区紺屋町11─1、久保田明社長)は、保有する『浮月ビル』1階の一部をリニューアルした。德川慶喜公直筆の書“無可無不可”“神人和”のほか、江戸時代に描かれた駿河之國全図や駿府名勝一覧之図、駿府御城図面などの貴重な古地図や歴史資料を展示したギャラリーを新設した。「入居者さまや来訪者に楽しんでもらうことで、紺屋町エリアに愛着を持っていただければ嬉しい」と、久保田慶一専務は話す。

 静岡保徳は明治40年の創業。德川慶喜公の屋敷跡という歴史と風光明媚な庭園のロケーションを生かし、関連会社の『浮月楼』に慶喜公が愛した庭などを賃貸するほか、賃貸ビルやホテルガーデンスクエア静岡の運営など、着実に事業の幅を拡げてきた。なかでも本社のある浮月ビルは同社の出発点でもあることから、リブランディングを兼ねて浮月ビルの名称に『ガーデンスクエア ゼロ』を付け加えた。「私どもが経営する7棟の“ガーデンスクエア”に先がけまして昭和39年に誕生したのが浮月ビルです。弊社初の賃貸オフィスビルでもあることから、歴史の始まりを意味するガーデンスクエア“ゼロ”としました。地域の皆さま方に愛され親しまれてきた“德”川慶喜公の名跡を“保”つ“保徳”が社名の由来でもあることから、静岡に生活の拠点を構え、紺屋町界隈に愛着を持っていただける皆さまの憩いの場になれば嬉しい」と語る。

 今年1月には東京銀座に賃貸オフィスビルを取得。これを足がかりに今後も経済成長が見込まれる首都圏での需要を見込み、不動産賃貸ビルの取得を加速する。一方、地元静岡では紺屋町界隈を中心に、「慶喜公が造営した庭園を核としたにぎわいのある街づくりに微力ながら貢献していきたい」と話す。

  • 問い合せ、054・253・2475