- pan ya M’s (パン屋エムズ)
代表の河合瑞季(みずき)さんは、中学生の時にパン屋で食べた明太フランスの美味しさに感動してパン屋になりたいと思ったという。本当は高校を卒業してすぐにパン屋で働きたいと思ったそうだが、「もう少し勉強して視野を広げてからでも遅くないよ」と両親に言われ、静岡県立大学で食品栄養科学部・食品学科に進学した。その後、中部地区の有名パン屋に入社し、9年ほどパンづくりの基礎などを学んだ。パンづくりの現場では高卒の同期が多く、瑞季さんをはじめ、大卒の女性社員は2人しかいなかった。そのため、店舗経営などのマネージャーとしての役割が次第に大きくなり、パンづくりの現場から遠のいていくことに少なからずジレンマを感じていたのかもしれない。
そんな時、念願の夢である自分のお店を持ちたいという思いが膨らみはじめ、同じパン屋で働いていた夫の河合賢(まさる)さんと独立に向け本格的に動き出した。昨年8月末に夫婦そろって退社し、今年1月25日に生まれ育った天王東地区に『pan ya M,s』をオープンした。河合さん夫婦の名前のイニシャル“M”を屋号に用い、地元のお客さんに愛されるアットホームなパン屋でありたいと瑞季さんは話す。「お客さまの顔を見れば、今日は何のパンを買いにきたのかが分かるご近所さん的な親しみのあるパン屋でありたい。でも、都内でブームになっている流行のパンも食べられるお店でもありたい。この地域に暮らす皆さんにとって、県外にも誇れる自慢のパン屋になることができれば嬉しいですね」と話す。
■住 所/静岡市清水区天王東3-13
■電 話/054-689-7137
■営業時間/9:00〜17:00(売切れ次第終了)
■定 休 日/火曜日、第2・第4水曜日