静岡の企業情報

話題のニュース

【静岡瀝青工業】舗装道路だけではない‼︎さまざまな商品開発でアスファルトの世界を広げる

2020/10/05 [10月05日号掲載]

Pocket

 アスファルト加工で建築・土木にかかわる防水・防音資材を製造・販売する静岡瀝青工業㈱(=シズレキ=本社・静岡市葵区紺屋町4─8、加藤博一社長)は、1953年の創立以来、多くの可能性を秘めたアスファルト加工にこだわってきた。化学的解明、応用研究を繰り返し、多くの商品開発を手掛けている。アスファルトは、もともと露天掘りによって産出された天然アスファルトの利用から始まっている。

 「実は人類のアスファルトの利用は長い歴史を持っています。例えば、旧約聖書に書かれたノアの箱舟はアスファルトによって防水されていたといわれています。古代エジプトではすでに、アスファルト舗装道路が存在していました。一方日本では、天智天皇の時代に新潟地方から朝廷に燃土(土瀝青)や燃水(石油)が献上されたと日本書紀に述べられていますし、産業利用は明治時代から始まっています」と加藤社長が話すように、アスファルトは長い歴史の中で利用されてきた貴重な素材だ。

 同社は、独自の加工技術で住宅の屋根下地用の防水シート、ビルをはじめとする大型建築物の防水用シート、地下道・地下鉄・地下街・共同溝・貯水池などの土木防水用に開発された防水シート、住宅の床下やマンション、オフィス等の二重床の防音・制振材などの開発・製造・販売を行っている。加藤社長は「アスファルトというと、一般の人は舗装道路しか思い浮かばないかもしれませんが、アスファルトは粘弾性、耐熱性、熱可塑性、耐候性、防水性、防腐性などといったさまざまな機能性を併せ持ちます。この特徴を生かして、アスファルトの世界を広げていきたいと思います」と語る。

  • 問い合せ、054・273・2781