“社会的問題を事業によって解決する”という“ソーシャル・エンタープライズ”(社会的企業)を掲げる⑭ネクストウェーブ静岡(静岡市葵区西門町3─8、藤家正博社長)は、社会的・環境的課題に対して自社の利益の最大化を追求するのではなく、革新的な方法によって事業に取り組むことで、その利益を再投資していくというビジネスモデルの構築を目指している。
昨年10月からサービスを開始したコピー機型募金“あいカウント”は、これまでのOA機器販売店の主な収益源となっている印刷ランニング利益(ストック型ビジネス)を根本的に見直し、白血病などで苦しむ人たちを救うための多額の資金を必要とする骨髄バンクへの金銭的支援と、あいカウントコピー機を導入する企業への負担軽減を同時に実現するため、自社の利益を大幅に還元し、社会に対する存在意義を果たしていこうとするもので、各複写機メーカーの協賛を得て、大手医療商社のCSRの一環として採用が決定するなど、順調な滑り出しをみせる。
「モノによって誰かとつながる、モノが自己表現の機会を作る、モノが仲間との共通の価値観を生みだすというように、ソーシャル消費の時代に相応しい事業形態=ソーシャルビジネスが注目されています。それは、本来業務として収益性と社会性を両立する事業形態が提示されたことで、社会貢献とコスト削減の両立を可能とする新しい選択肢が増えたからです。弊社は社会的課題の解決を最大のミッションと掲げ、経営の最優先事項としています。それがともに働く社員のモチベーションを高め、その熱意がステークホルダーの共感や賛同につながり、大きなムーブメントとなった時にこそ、真の経営目標の達成が見えてくるはずです」と藤家社長は語る。
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