㈱トイズキャビン(静岡市葵区沓谷6—25—15、山西秀晃社長)は、カプセルトイ用玩具の製造販売及び卸売事業を手がけている。県内の模型メーカーに勤めていた山西社長が2017年に設立した。「事業を始めた当初は下請け仕事が中心でしたが、現在は自社製品の製造・販売にも力を入れています。玩具のモチーフになるものは身の回りにあるもの全てです。ちなみに自社製品の第一号はカセットテープをモチーフにした玩具でした」と山西社長は振り返る。
同社のオフィスには過去発売した自社製品が並べられているが、『バス降車ボタンライトマスコット』、『手のひらサイズのミニ御朱印長』、『ビル裏室外機コレクション』、『踏切コレクション』など、思わず手に取りたくなるユニークなものばかりだ。〝商品を開発する時に心がけていることは?〟という質問に「お客さまが喜ぶ商品をつくること」と答える山西社長の表情は真剣そのものだが、「常に新しいモノを作り続けていくことは簡単ではありませんが、手に取ったお客さまにお金を払っただけの価値があると感じてもらえる商品をつくりたい」と、消費者目線に立った事業に取り組んでいる。
自社製品第一号のカセットテープの玩具はメーカーのノベルティグッズとして採用された。最近ではイラストレーターのくまみね氏が考案した猫をモチーフにしたキャラクター『仕事猫』のカプセルトイ玩具も人気シリーズとなっており、フィギアも今春発売予定だ。「ニッチな商品も多いですが、子どもだけでなく大人にも楽しんでもらえる商品をこれからも作り出していきたですね」と山西社長は今後を見据えている。
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