静岡市内で飲食店を経営する㈱Ｄ ＳＰＩＲＩＴＳ ＷＯＲＬＤ（静岡市葵区音羽町６—12、金井政秀社長）が今年２月にオープンした『最後の晩餐』（静岡市葵区両替町２—３—１）は、食を通じて人と人を繋ぐコミュニティースペースだ。
飲食業が苦境に立たされている中、金井社長が〝飲食業の存在意義〟を考えた時〝今までのスタイルを見直せばいい〟という答を導き出したという。「〝食を通じてあなたと世の中がハッピーになるチャレンジをする〟というのが当社の理念。街は閑散としていますが、それでも客足が絶えないお店もあります。そう気づいた時に、少なくとも食はなくならない。ならば飲食業の在り方を変えればいいと考えるようになりました」。
金井社長のモットーは〝遊ぶように仕事を楽しむ〟ことだ。〝人生最後の食事は、おいしいワインとチーズとパンがあれば満足〟と金井社長が友人に話しかけた時、「そんなお店があったら行ってみたい」という返事を聞いてピンとひらめいたと振り返る。「だったら、お店を作っちゃおう（笑）と…そのノリでお店を始めました」。最後の晩餐では、ワインや総菜、オーガニックコーヒー、自然食品などさまざまな商品を取り扱っているが、中には思わぬ出会いから取り扱いを始めたものもあるという。「たまたま店に入ってきた子たちに話かけてみたら〝自分たちも食品を取り扱っている〟というので、だったらウチの店で販売してみたら？と声をかけました。こんな状況だからこそ、同業者が手を取り合うことも大切だと思います」と振り返る表情はとても楽しそうだ。「深刻な状況が続いていますが、人と人がつながる場所を無くしたくないというのが本音です。仲間たちとともに、もっと面白いこと、もっとお客さんに喜んでもらえるようなモノを用意してお待ちしておりますので、ぜひお立ち寄りください」。
- 問い合せ、０８０・１５９０・９２３１