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【大黒屋商事】「さくら棒」を復活させた次は、自分で焼くせんべい「Baker(ベイカー)」キャンプを楽しむ一品として展開

2021/09/20 [09月20日号掲載]

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 ㈱大黒屋商事(藤枝市八幡字宗高521─9)の自分で焼いて食べる生せんべいBaker(ベイカー)が好評だ。クラウドファンティングで支援者を募り話題を呼んだ。8月から一般販売を開始している。BBQコンロ、焚き火台などで焼き、付属の醤油をハケなどでぬって自分好みの味つけを楽しめる。材料は国産のお米こだわり、子どもが安心して食べられる。弱火で2、3分焼くと本格的なせんべいが出来上がるため、キャンプ等で楽しむ体験型商品として定着させる考えだ。

 4年前に歴史ある米菓メーカーが後継者不足で廃業を余儀なくされているところを事業承継し伝統菓子であるせんべいの新しい展開を模索していた。昨今の「ソロキャンプブーム」をヒントに自分で簡単に焼くことのできる生せんべいを開発した。

 同社は、静岡の麩菓子として有名な「さくら棒」を2018年にクラウドファンティングで復活させたことでも有名だ。さくら棒を作り続けてきた佐藤麩店が高齢を理由に創業68年の歴史に幕を閉じると聞き、「この伝統を絶対に途絶えさせてはいけない」と、機械や秘伝のレシピを譲り受けた。現在は月700本ペースで製造・販売している。山口毅雄取締役副社長は「さくら棒はスパークリングやロゼなどワインにとても合います。今後も新しい切り口での販売方法を模索していきたい」と語る。

  • 問い合せ、054・641・5200