静岡ガス㈱（静岡市駿河区八幡１─５─38、岸田裕之社長）のグループ会社である中遠ガス㈱（森田吉春社長）は、１月28日から約１年間、掛川市内の高齢者世帯13戸を対象に、水道と都市ガスの使用量データから生活動向を24時間確認する実証実験に参画した。同社によると、このような手法を見守りの用途に活用する取り組みは、静岡県内では初の試みだという。
中遠ガスは、掛川市、愛知時計電機㈱と『見守りサービス実証実験の実施に関する協定』を締結した。一般的に、水道は２カ月に１度、都市ガスは月に１度担当者が訪問し、検針作業を行う。今回の実証実験では、スマートメーターを取り付け、１時間ごとの使用量を自動で収集しデータ化する。双方のデータを重ね合わせることで、数日間水道とガスの使用がないなど通常と異なる状況を検知すると、市の担当者が安否確認の連絡・訪問をする見守りサービスの有効性を検証していく。
中遠ガスは掛川市を中心に、静岡県西部で都市ガスに加え、ＬＰガスや電気などのエネルギーサービスを展開。２０２１年には創立60周年を迎えた。同社では、「今後もさまざまなパートナーシップを通して、地域社会の課題解決に寄与していきたい」としている。