トヨタユナイテッド静岡㈱(静岡市葵区長沼611、桝谷安城社長)は、富士宮市朝霧高原にオートキャンプ場を開設する準備を進めている。名称は未定(今夏決定)、開業は2023年4月を目標としている。
オートキャンプ場の開設にあたり同社では朝霧高原地区にある14万㎡(約4万坪)の土地を取得。その内の一部の区画を整備し、オートキャンプ場にする準備を進めている。今年の夏以降から建物と給排水設備の工事に取りかかる計画で、建物外観は景観に配慮しダーク色を基調にしたものになるという。ファミリー層の需要獲得を見込んでおり、キャンプ場には、炊事場、トイレ、シャワー室などの建物を設営し、利用者の利便性や快適性を高める。オートキャンプ場は一般に開放しながら、トヨタユナイテッド静岡のユーザーが優先的に使える区画も設ける計画だ。
トヨタ系ディーラーは、2020年5月に全車種併売がスタート。それによりチャネル毎(トヨタ、トヨペット、カローラ、ネッツ)で異なっていた取り扱い車種による差別化が難しくなり、各ディーラーの競争が激化していた。加えて、自動車の市場規模が縮小傾向にあり、トヨタユナイテッド静岡でも販売シェア維持拡大のための様々な施策を検討。車の魅力を伝えるだけでなく、購入後のカーライフの提案に力を入れていかないとこれからの競争には生き残れないと想定した上で、車と親和性の高いアウトドア事業への参入を決めたという。「『Drive around the magic moment〜大切な瞬間(トキ)を遊びつくせ〜』をコンセプトとした富士山が見えるオートキャンプ場です。オートキャンプやバーベキューのほか、ディーラーイベントなど多数のアウトドアコンテンツを提供していく予定ですので、ぜひご期待ください」。