㈱石川総研(静岡市駿河区西脇669─1、石川雄策社長)は、2009年の創業当時から素材を切らずにマイクロ単位まで「ほぐして」微粉砕するという新しい技術「Kaisen(解繊)」の可能性に注目し「ATOMZ(アトムズ)」という、最高技術の解繊機の製造・販売を行っている。木片・お茶・花・新聞紙・ジーンズなどの天然衣類など、あらゆる素材の繊維に対応する。有効な使い道がなく捨てていたものなどを、新しい素材へ生まれ変わらせることができる。
SDGsの考えが一般的になってきたことに伴い、アトムズによって微粉砕・綿状化された「資源」は断熱材やアスベスト代用品などの建築資材、自動車などの緩衝剤、吸油剤など幅広い用途に適した「原材料」として商品開発の取り組みが始まり、さまざまな業種からアトムズの導入依頼が増えている。また、近年は、世界を代表する海外企業もこの技術を求めてくる。同社は2018年に特許を取得している。
石川社長は「これまで捨てられてきたものにデザインやアイデアを加えて付加価値のある商品に生まれ変わらせるアップサイクルは、非常に注目を集めています。Kaisen(解繊)という技術で未来の社会づくりに貢献したい」と語る。
また現在「手元の素材で試してみたい」「製品化のために一定数をまとめて解繊してほしい」という要望に応えて始めた「ATOMZ─TRY」(アトムズ・トライ)も好評だ。「解繊設備を持たなくても、アイデアを形にするための一歩が踏み出せるサービスです。量産決定の判断が効率的にできます」。
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