静岡市北部の中山間地「オクシズ」を拠点に今季、卓球Ｔリーグ男子に参戦する静岡ジェード（運営会社・静岡オクシズＵＵ、河村水稀代表）に、２０１７年世界選手権代表の森薗政崇（28）＝ＢＯＢＳＯＮ＝が入団した。リーグ初の選手兼監督を務め、今シーズン（２０２３〜２０２４）から卓球のTリーグ男子に参入する。選手が監督を兼任するのはTリーグで初めてとなる。
４月にミライエリアン（静岡市葵区）で行った会見では、チームへの入団が決まった３選手を発表。今後も選手は加入する予定で、決まり次第発表する。森薗氏は「選手としてはもちろん、勝ちを目指して、これまで通り一生懸命プレーをするが、静岡ジェードというチームを本当の意味での〝おらが街のチーム”にできるように運営を進めていきたいという点で、いい化学反応ができるのではないかと思う」と抱負を述べた。
森薗氏は今月、リーグ発足から５シーズン所属した岡山リベッツを退団していた。リーグにはこれまでコーチ兼任でプレーした選手はいるが、監督兼任は前例がなく、新規参入する静岡で新たな挑戦に臨む。
左シェークハンドの森薗はダブルスを得意とし、17年世界選手権準優勝。世界ランク１位の経験もある。全日本選手権は伊藤美誠（磐田市出身）との混合ダブルスを18年から３連覇し、今年は男子ダブルスを制した。静岡ではシングルス、ダブルスとも出場する見通しだ。