㈱結彩(静岡市葵区鷹匠3─11─19、佐野敦子社長)は今年3月に「お粥専門ギャラリーカフェいろ粥」をオープンした。静岡県内初のおかゆ専門店だ。
おかゆは健康な人はもちろん、離乳食や介護食など幅広い年齢層に受け入れられている食事メニュー。多くの人に喜んで食べてもらえる「おかゆ」を開発するために書籍で勉強し、試行錯誤や微調整を重ねて今のおかゆが完成した。もちもちとした食感とうま味を出すために県内産のもち米を50%、北海道産の白米ゆめぴりかを50%使い、ベースのおかゆを生米からじっくりと店内で炊き上げている。ベースのおかゆだけでなく、「鶏だんご柚子風味」や「合挽肉3色ポテト」「高野豆腐あんかけ」「さっぱり酢づくし」、夏の期間限定メニュー「彩りキーマカレー」など10種類ほどの色彩も豊かなメニューを揃えている。また「梅干し」や「昆布」、「チーズ」、「アボガド」など約25種類のトッピングを選べ、その時の気分や体調に合わせて楽しむことができる。佐野社長は「おかゆを食べることで得られる10の利益があるという禅の教え『粥有十利』があるように、おかゆは栄養価が高く身体によいため、日常的に食べることをおすすめします。特に暑い夏に温かいおかゆを召し上がってほしいですね。子どもから年配者までおかゆを食べに気軽に立ち寄れ、地域に愛されるお店を目指しています」と話す。
佐野社長が飲食店を始めたきっかけは、会社員時代の元上司の身内が介護が必要になり、相談を受ける中で“食事の在り方”を改めて考えたことから。その元上司(現在は同店の店長)と二人三脚で、おかゆ専門店が全国的に少ないことや、健康意識や美意識の高い人にも受け入れられるとひらめいてオープンを決めた。
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