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【SHIP】静岡のデジタルイノベーション拠点セミナーや勉強会、相談、交流会でビジネスが活性

2023/09/20 [09月20日号掲載]

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 今年3月に始動したSHIP(シップ=SHizuoka Innovation Platform、静岡市葵区呉服町2—7—26静専ビル2F、運営元:静岡県経済産業部産業革新局 産業イノベーション推進課)は、トップレベルICT(情報通信技術)人材の育成やイノベーション創出のためのイベント、セミナー、勉強会、相談、交流会などの拠点として設置された。利用は無料。

 同施設の目的は『県内の新たな産業の振興、イノベーション創出、デジタル化への対応』だ。個人や企業など登録すれば誰でも出入りができ、ICTやDXの知識の習得や、組織を超えた協業・共同研究・新規事業のきっかけとなる交流の場を創出している。現在の会員数は1160人(9月1日時点)で、特に「専門・技術サービス業」「サービス業」「情報通信業」、また「地方創生」「DX」「経営企画」「新規事業開発」に関わる経営者や営業担当者、一般職、個人事業主などが比較的多いという。実際に、Webページの改修を求める相談者とWebマーケティング会社のマッチングや、デジタルツイン※系スタートアップ企業(㈱ゼロワン)と静岡理工科大学建築学科石川研究室との共同研究、さらに映像技術系のスタートアップ企業とIT企業による新規事業など、同施設での交流をきっかけにビジネスや研究に発展した事例が続々と出ている。コミュニティマネージャーの玉城陽子氏は「開所から半年が経ち、静岡のみなさんは相手を受け入れ、行動に移すまでのスピードが速い印象を受けました。人手不足や高齢化で大変な思いをする企業が今後ますます増えると予測します。困る前に、一度まずは来所いただきたい。セミナー受講や自社ビジネス拡大のための相談など動機はなんでも構いません。静岡の産業発展のために、一緒に動き始めませんか」と話している。

  • 問い合せ、054・266・7776

※現実空間をコンピューターの中にコピーしたもの