㈱スマートホテルソリューションズ（高志保博孝社長）が運営する焼津市の新たな交流拠点、焼津ＰＯＲＴＥＲＳ（焼津市中港３─１─16）１階のフードコートが７月29日にオープンした。焼津市内の事業者14社が集まった食品ブランドのアンテナショップ“やいづキャンプ飯”や、焼きたてパンが人気のピーターパンと、オリジナルジェラートが楽しめる“Bakery＆GelatoPORT
ERS CAFE”、地元水産会社が手がけるおむすびが売りの“こめふく”などが出店した。今後は、さまざまなイベントやマルシェなどが開催される予定だ。
焼津ＰＯＲＴＥＲＳは、港町焼津を象徴する旧焼津漁港内にある漁具倉庫をリノベーションし、地域活性化のためのシンボリックな施設として誕生した。焼津市×スマートホテルソリューションズ×しずおか焼津信用金庫がタッグを組み、ホテルなどの宿泊施設やアミューズメントパークといった県内外から人を呼び込む施設などの建設も計画している。さらに、都内を拠点とするベンチャー企業のサテライトオフィスとしての利活用も提案する。これにより、焼津市内の企業では今まで解決できなかった地域課題の解決や、若手人材の起業にも結びつけていきたいと考えている。また、しずおか焼津信用金庫が運営する新たな支援拠点となる“焼津サポートベース”も入居している。
以前はシャッター通りとなっていた焼津駅前商店街も、現在は学生を主体としたＮＰＯや若手起業家などの活躍によって、活性化が進んでいる。この動きを一層加速させるため、焼津駅前から焼津ＰＯＲＴＥＲＳをスマートモビリティでつなぐ計画も進行中。これは、経済産業省の令和５年度「無人自動運転等のＣＡＳＥ対応に向けた実証・支援事業（地域新ＭａａＳ創出推進事業）」に関する取り組みの１つで、このほかにも、観光庁の令和５年度補助金事業「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化推進事業」に関する申請なども行う。