明工建設㈱(御前崎市池新田7742—1、仁藤衛社長)は9月、御前崎市内でスマートハウスの完成見学会を開催した。エアコン一台で省エネ全館空調、また創エネ・蓄エネシステムにより電気代0を実現しており、同社のコンセプト「コスパ、タイパの良い家づくり」を体現した住宅になっている。
スマートハウスとは、太陽光発電システムや蓄電池、AIクラウドHEMS(暮らしに合わせた電力の制御装置)、EV車専用パワーコンディショナ、気圧調整式第一種全熱交換換気システムなどの最新機器を搭載し電気自給率100%、温湿度・気圧管理、レジリエンス、省エネ機能を備えた健康住宅のこと。実際に顧客からは「家にいるのがいちばん快適」と好評を博している。
2017年に書籍「知らなきゃ損!建てる前に必ず読む本」を出版した一級建築士の仁藤社長は「スマートハウスは時が経つにつれて人々に受け入れられるようになり、今後の住宅のスタンダードになると予測しています。何よりも、住んだ人の満足度が高く、年々その度合いは増しています。我々は常にスタンダードの先を行かなくてはならないと思っています。今後も健康で快適、コスパの良い住まいを追求したい」と話している。
1971年に創業した同社は、大きな窓が特徴のオーガニックハウス※を中心に住宅建築事業を展開してきたが、花粉や黄砂、PM2・5などの影響で窓を開けない生活習慣が主流になりつつあることから2019年にスマートハウス事業に着手した(現在は全国で150社、県内3社がスマートハウスを取り扱っている)。その後、SDGsやコロナ禍、電気代高騰などさまざまな社会状況も後押しし順調に業績を伸ばしている。
- 問い合せ、0537・86・2674
※フランク・ロイド・ライト提唱の「有機的建築」の思想を受け継ぎ、日本の気候や風土と現代テクノロジーを融合した住まい