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地域活性化

【イシベフラワーセンター】SDGsを意識しながら地元に愛される花屋を目指す

2024/02/20 [02月20日号掲載]

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 ㈱イシベフラワーセンター(静岡市葵区横田町5─27、石部正宏社長)は、「花」を通してSDGs(持続可能な開発目標)達成のために①地域の小学校で花教室の開催、中学生の職場体験、専門学校生のインターンなどの受け入れ②近隣の神社など生花植え込みによる公共エリアの花壇作成や緑化推進活動③余剰生花の有効利用と資材廃棄縮減による資源保持の推進④紙に代わる電子媒体を利用した情報発信⑤社員からの業務改善やアイデアの募集、デジタル化推進による業務効率化—と5つの取り組みに注力している。

 静岡市内の老舗花屋として名前があがる同社の創業は戦前。厳しい世間情勢の中、漬物行商だった初代代表が同じ畑の生産者から頼まれて花を一緒に売り始めたことをきっかけに、徐々に花販売が専業となっていった。現会長が花屋で初めて自動車を購入したことで冠婚葬祭の展開につながり、今では花束やアレンジメントフラワー、イベント・会場装飾などさまざまなシーンで利用されている。2020年に四代目社長に就任した石部氏は「引きつづきSDGsを意識しながら地元を大事に地域貢献し、地域のみなさまに愛される花屋を目指します」と話している。

 石部社長は埼玉県出身で情報機器の設計技術者だった。結婚を機に妻の家業である花屋を継ぐ決意をし、退職。花の勉強をスタートした。「完全なセンスと自由の塊と思っていた花の世界にも設計技術と似た一定の“型”があり面白いと感じます。アーティストとして創造力を生かして、多種多彩にお客さまのリクエストにお応えします。その点がやりがいであり、見せ所でもあります。お客さまの笑顔が力です」と話す。

  • 問い合せ、054・253・3663