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静岡県行政書士会ではさまざまな社会貢献事業を行っていると聞いています。その内容を紹介してください。

2014/04/20 [04月20日号掲載]

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静岡県行政書士会では組織として社会貢献部門があり、この部門は4つのグループに分かれて活動をしています。 具体的には、ADR(裁判外紛争処理)運営 管理グループ 成年後見サポートセンター静 岡県支部支援グループ 外国人出前講座グループ 公教育出前講座グループ 以上4つのグループになります。  これ以外にも社会貢献事業として毎年10月の行政書士制度広報月間や行政書士記念日(毎年2月22日)に無料相談を実施しています。  さて、今回は平成25年度実施に至った公教育出前授業について紹介させていただきます。静岡県行政書士会では以前から我々が業務上扱う知識やノウハウで社会生活を営む上で必要なものを中学生、高校生の段階で知らせる重要性を痛感していました。これからの重要性を身近な話題の中から中高生にも解り易く、しかも役立つ知識として出前授業ができればと考え社会貢献事業として推進してきました。そして平成25年度に初めて高校で出前授業を実施することができました。その様子を紹介させていただきます。  平成26年2月19日④静岡県立伊東商業高校の武道場で午前9時から9時50分まで同校を3月に卒業予定の3年生を対象に特別授業として「社会へ翔たく貴方へ」というタイトルで、①戸籍、住民票の仕組みと個人情報の関係、②自転車運転と自動車運転免許等改正道路交通法、について講義しました。  ①の戸籍、住民票に関しては、3月に卒業し進学や就職で地元を離れる生徒もいるので、より身近な知識として住民票の記載内容や意味すること、それに関わる個人情報保護について、“ドラえもん”などの特別住民票の話題も交えながら説明をし、一旦漏れた個人情報は元に戻らず犯罪に使われることもあり、自ら自覚をもって住民票あるいは戸籍をみる必要性が話されました。  ②の改正道路交通法については、対象が卒業間近の3年生でもあり、自動車運転免許を取得している生徒もいることから車を運転する場合の保険加入や車の登録といった法的責任や社会的責任を、また自転車運転の場合も罰則が強化され、多額の損害賠償額が言い渡された判決の新聞記事をもとに講義が進められました。特に未成年者の場合は、その責任が親権者たる親に及ぶことを強調し安全運転の励行を訴え掛けました。  生徒は、途中私語などは全くなく熱心に耳を傾けてくれました。本来は、生徒からの質問時間がとれれば良かったのですが時間の制約があり取れなかったのが残念でした。  この出前授業の様子は、地元のケーブルテレビや新聞で取り上げられ我々にとつて大変有意義なものでした。  静岡県行政書士会では、この出前授業を社会貢献事業の柱と位置付け、今後も地域に密着し時宜にあったテーマで積極的に取り組んでいきたいと考えています。また、そのような出前授業を希望する学校があれば静岡県行政書士会まで連絡をいただければ対応させていただきます。 静岡県行政書士会 島田支部 五條義人