㈱エルシード(藤枝市藤枝4—2—2、澤部小百合社長)が展開する、社会保険労務士と中小企業診断士=エージェントを介した人材紹介・マッチングサービス「適材適社」が順調だ。人材の確保や定着、採用経費に悩む事業者と〝地元で働きたい〟求職者の悩みをエージェントが介入し解決する県内初の取り組みで、藤枝市を皮切りに静岡県中部地区へすそ野を広げている。
「適材適社」は、企業とエージェント、求職者の3者で成り立つ。2010年から人材紹介事業を手掛け、特定社会保険労務士としても活躍する澤部氏が「なぜ社労士が人材採用に関わらないのか?」と疑問を抱いたことをきっかけに昨年10月にスタートした。澤部氏は「仕事をすぐに辞めてしまう人がいるのは、企業とのミスマッチが原因であることも多い。求職者に対しては自分本位ではなく企業や社会のことまで広い視野を持てるよう指導し、企業に関しては教育体制の確立や労働環境・社風改善など助成金や補助金を取り入れながら整えていく必要があります。それらを間に入るエージェントの指導のもと、双方に良いマッチングを実現し地元で生き生きと働く人を増やせたらうれしい」という。
同サービスの求職登録者数は延べ100人を超え、初めて転職する人も多いという。同社が窓口となり離職や転職相談、入社後フォローなどに応じている。一方、エージェント(社会保険労務士または中小企業診断士の資格保有者で職業紹介事業者の登録事業者)は現在9社以上。労務や財務などの知識を持ち、人材紹介のほかに労務関係や早期離職対処、トラブル対応、採用関連の助成金・補助金支援、コンサルなど多角的に企業の人材獲得をサポートしている。企業は、エージェントを指名し希望のサービスを受けられるシステムになっている。
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