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【フジ産業】アルミ・鉄の長尺加工機メーカー最適なカスタムで少人化・自動化に貢献

2024/09/05 [09月05日号掲載]

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 アルミや鉄の長尺加工機メーカーのフジ産業㈱(静岡市駿河区国吉田1—6—37、池田義彦社長)は、多彩な加工をカバーするオーダーメイドマシンを一貫生産体制によって提供し、製造業の多岐にわたる加工分野において少人化や自動化による生産性向上に貢献している。

 1985年創業の同社は、今までに国内外へマシンを3000台納入し、近年は年間100〜120台ペースと右肩上がりだ。木工の切断機やアルミの長尺加工機に始まり、約10年前に鋼材加工機と領域を広げている。穴あけ・タッピング・ミーリングなどの加工機は一般的に、大手の機械メーカーが精密性を売りに価格も非常に高額という製品が多いという。そんな市場で、ある程度の加工精度(±0・1㎜程度)があれば問題なく、大手メーカーの3分の2から半値で導入できる同社の加工機は「オーバースペックでなく安価なので償却できる」「手作業を自動化したい」「加工を外注していたが内製化したい」と需要が高まっている。

 同社の特徴は、完全受注生産だ。顧客が「なにを」「どのように」加工したいかによって、加工機本体の大きさ・長さはもちろんオプション、バイス(固定具)の数を増やす、カメラや回転装置の搭載など、オーダーメイドでカスタムし最適なマシンを提案する。池田信之専務は「『この商品をこんな風に加工したいけどどうしたら良い?』とご相談いただく機会が増え、おかげさまで6〜7割は新規の受注です。ユーザーニーズにきめ細かく対応し、完成品ありきの最適仕様を売りに今後も展開していきたい。創業40年を目前に、過去に納入したマシンのメンテナンス・保守にも注力していきます」と話している。

 近年の注力製品は、鉄板の穴あけやタッピング、ミーリング加工機「門型マシニングセンタ」で、食品製造用の機械フレームや新幹線の制御盤、カーポートのフレームなど製缶品加工に特化した加工機となっている。

  • 問い合せ、054・267・7900