北極しろくま堂㈲(静岡市葵区平野135)の園田正世社長は、全国商工会議所女性会連合会主催の第23回女性起業家大賞でエクセレント賞を受賞した。
園田社長は2000年にベビー用スリング(抱っこひも)を取り扱う事業を始めた。翌2001年にインターネット販売を開始し、ピーク時は月間1000本を売り上げるなどビジネスを確立。現在は抱っこひもの製造・販売のほか、交流の場「こぐまplace」の運営を手がけている。エクセレント賞は過去に最優秀賞を受賞し、その後20年ビジネスを継続している人に送られる賞だ。園田社長は、第4回女性起業家大賞で最優秀賞を受賞している。「肩こりしない抱っこひもをお母さんに広めることで、子育てを助けたいと思いで事業に取り組んできましたが、今回こうした賞をいただいて嬉しく思います」(園田社長)。
コロナ禍で抱っこひもの売上が落ち込んだ。いろいろと分析をする中で、ネット販売においても口コミの力が大きいことに気づいたと振り返る。「実際に使ったことがあるお母さんが〝北極しろくま堂の抱っこひもがいいよ〟と話してくれたり、産婦人科の先生や看護師さん、助産婦さんが勧めてくれたりしていました。ネットの評価だけでなく、人から人に伝わる話の効果は絶大だとあらためて思いました」。
2023年3月にオープンした「こぐまplace」は、これからビジネスで夢を叶えたいという人のためのレンタルスペースだ。講演会やイベント会場のほか、調理設備も完備し、料理教室の場所としても利用できる。「実店舗を出す前にここでお料理を提供してみたり、パンやお菓子などの販売場所としてご利用いただいたりすることもできます。私はこぐまplaceの事業を第2の創業と捉えています。〝お店を出したい〟〝起業したい〟という人の第一歩を応援できる場所にしていきたいですね」と話している。
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