㈱BRIGHT(ブライト=静岡市清水区三保16—6、橋口勝輝社長)は、㈱アイロムグループ(東京都千代田区)と㈱ワールドスキャンプロジェクト(東京都新宿区)の共同事業であるiPS細胞のプライベートバンク「iCELL BANK(アイセルバンク)」の販売総代理店であるDNブランチ(同)朝倉憲太郎代表からの依頼で、最新技術を使った細胞作製・保管サービスの利用者を募集している。
同サービスは、依頼者の血液を採取し、iPS細胞を作製し専門機関で凍結保管するというもの。iPS細胞は、ほぼ無限に増殖する能力を有し、すべての組織や臓器の細胞に分化する能力を持っている。現時点では、上清液(培養した上澄みの液)を使用して抗老化作用・代謝機能改善・抗炎症作用などの効果が期待できる美容医療サービスを提供しており、再生医療分野での研究や将来的な医療利用の可能性を含むさまざまな分野で注目されている。
橋口社長は「最新かつ高度な再生医療だけあって、健康・美容意識の高い方に続々とお申し込みいただいています。例えば臓器移植などが分かりやすいですが、他人の細胞を移植する際は免疫拒絶反応が起こるリスクを伴いますが、自分由来のiPS細胞移植が可能になれば、そのようなリスクも軽減できる可能性があります。また、iPS細胞の作製には8カ月から1年を要します。将来のけがや病気に備えて、あらかじめ保管しておくことで必要な時に必要な種類の細胞・組織・臓器を最短で作り医療に活用することができる可能性があります。〝今まで助からなかった人を助けることができるかもしれない〟この夢のような技術を多くの人に知ってほしい」と話している。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)とは、細胞を培養して人工的に作られた細胞のこと。2012年に京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学賞を受賞した最新技術で、再生医療や創薬研究に役立つことが期待されている。
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