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【協和整美】お弁当店「きくちゃん」社員と地域に愛される〝おふくろ弁当〟への挑戦

2025/02/20 [02月20日号掲載]

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 協和整美㈱(静岡市葵区唐瀬2—2—15、望月敏明社長)は昨年5月に飲食事業部を立ち上げ、お弁当店「きくちゃん」をオープンした。この店舗の設立には、道路警備・メンテナンス事業を手掛ける同社の社長が、朝早く出勤する社員に毎日手作りのお昼ご飯を提供したいという強い思いが込められている。社員数は90人を超え、福利厚生の一環として従業員には定価の半額で販売している。月曜から金曜日の午前6時30分にオープンするため、出勤前に購入できる利便性も高い。

 営業時間は6時30分から13時までで、土日祝は定休日となっている。日替わりで10種類以上のお弁当やお惣菜が用意され、毎日約150食を手作りで提供している。価格はお弁当が550〜650円、お惣菜が100円からとリーズナブルだ。〝おふくろ弁当〟をコンセプトにした料理は味付けがしっかりしており、現場で働く人々に喜ばれる味とボリュームを兼ね備えている。お弁当はすべて急速冷却を行い、菌の繁殖を抑えることで安全性を高めつつ、おいしさを閉じ込めている。

 この取り組みは、コンビニ弁当を日常的に食べている人にも手作りの味を届けたいという思いから始まった。安くておいしい食材を工夫して仕入れ、飽きないようにローテーションを組むなど、細部まで配慮されている。こうした努力の結果、社員だけでなく地域住民からも多くの支持を得ており、オープンから9カ月で早くも人気店に。物価高騰の影響で「自分で作るより安い」と評価される点も、地域に受け入れられている理由の一つだ。

 また、同社は食品ロス削減と社会貢献にも取り組んでいる。余ったお弁当を貧困層や子育て世帯に無償提供する活動を、不定期で社会福祉事務所を通じて実施している。このような取り組みを通じて、地域社会に貢献する企業としての姿勢を示している。望月社長は「今後は人員の拡充を進め、最終的には飲食事業の独立を目指したい」という。社員の満足度向上や地域社会への貢献を軸に、さらなる発展が期待される。