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旧英和女学院宣教師館でトークセッション 「ヴォーリズの魅力」10月26日開催

2014/10/15 [10月05日号掲載]

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 静岡市葵区西草深に佇む洋館「旧英和女学院宣教師館」。日本で数多くの西洋建築を手がけたウィリアム・メレル・ヴォーリズの作品だ。築65年にもなるこの洋館で「暮らしながら保存」をテーマに2013年から暮らす榎戸基人・真弓夫妻。今年5月、この洋館だからこそできる食事会、ウェディング、イベントなど、様々な集いを行うレストラン「ミス・カニンハム」をオープンした。10月26日には同館で「ヴォーリズの魅力」をテーマに大学教授、建築家、住み手の榎戸基人氏がそれぞれの立場でヴォーリズ建築について語る。会費は2000円(お茶・お菓子付き)。

 同館は、昭和25年に英和女学院の外国人教師のための寄宿舎として建てられた。およそ16年間、カナダ婦人伝道協会から次々に派遣されて来た宣教師の先生方が過ごした館。建築様式はヴォーリズが得意とするスパニッシュだが、一部に和風が取り入れられ穏やかな雰囲気を醸し出している。その後所有者が移り、その本人が住んでいたがここ数年は空き家となっていて、建物が傷みその存続があやぶまれていた。そんな中、有志による組織「西草深の洋館を守る会」が修復活動を展開していた。2012年の年末、この主旨に賛同した榎戸夫妻が「暮らしながら保存」をテーマにこの洋館に住むことを所有者と守る会に提案した。2013年から建物の魅力を感じながら様々な企画を用意し、その保存維持に当たっている。なお、レストランの名称「ミス・カニンハム」は明治20年に創立された静岡英和女学院の初代校長の名前だという。

  • 問い合せ、054・277・9090