総合建設業の㈱アースシフト(静岡市葵区山崎2─14─7、近藤隆智社長)は、昨年11月にグループ会社「農業生産法人㈱アグリ24」を立ち上げた。近藤社長の出身地である葵区梅ケ島地区を中心に、静岡市の中山間地(オクシズ)を農業と6次産業で活性化しようとするもの。現在、梅ケ島で育てたヤーコンの葉で作った「ヤーコン茶」のネット販売を開始している。春からは、地元の在来作物などの栽培を開始したいとしている。
同社は、主力事業の一般土木工事にとどまらず、中山間地の顧客が所有する土地の有効活用や資産運用のアドバイスなどにも取り組んでいる。そうした中でよく目にするのは、荒廃したお茶畑の数々だという。新事業で地域の活性化を図ろうとしていた同社は、1年半ほど前から農業生産法人の立ち上げを模索し、昨年春から試験的にヤーコンを栽培、静岡大学農学部や地域の農家からアドバイスを受けながらヤーコン茶をつくった。ヤーコン茶は血液や血糖値を下げ、利尿作用や便秘を改善すると考えられている。ヤーコン茶のほか、ヤーコン茶とオクシズ産紅茶ブレンド、オクシズ産烏龍茶ブレンドの3種類を販売している。
アグリ24の運営統括責任者を務める志賀明氏は「この春から本格的に始動します。ヤーコンやスイートコーン、また在来作物である“地いも”の栽培にも取り組みます。事業を軌道に乗せるとともに、オクシズに人が来るきっかけをつくりたいと考えています」と話す。
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