島田市と島田商工会議所、島田信用金庫などでつくる島田市中小企業支援協議会（会長、北川善巳島田市産業観光部課長）は１月24日、“女性のための起業講座（全３回）”を開いた。島田市内の会社に勤務する女性や島田市で起業を目指す女性16人が参加した。始めに北川会長があいさつし「最近では、商品開発やサービスの現場で女性が大活躍している。しかしいざ起業となると、初期投資の問題や経営計画の作成などハードルが高いのも事実。今回の講座では、起業する上で避けて通れないお金の問題やビジネスプランづくりについて学んでいただきたい」と話した。続いて今回講師を努める税理士の井上香織氏が、第１回のテーマ“起業について”に沿って講義に入った。井上氏は大学卒業から就職、結婚などを経てシングルマザーとして働きながら２００７年に税理士試験に合格し、３年後に独立開業した自身の経歴を紹介。「私は、３年間は仕事がなくても耐えられるだけの生活資金をためて開業した。皆さんも投資金は５年で回収する覚悟で挑戦してほしい」とアドバイスするとともに「商売は趣味の延長ではない。常にお客さまのためになるかを考えて行動することが大事」と強調した。講座は５つのテーブルに分かれての討論形式で進行。参加者は昼食をはさみながら、真剣なまなざしで講師の講義を聴いていた。