型紙をとらない世界に１つだけの前垂れバッグを制作する創作家のうさ樹さんは、建物の老朽化に伴い静岡市葵区瀬名にあった“うさ樹ショップ”をクローズし、装いも新たに静岡市清水区銀座10─９に“うさ樹ショップ”をオープンした。衰退するシャッター通りを活性化したいという思いを込めてあえて清水銀座を選んだといううさ樹さん。将来的には清水銀座にモノづくりの匠たちを集めて、作家が集まる商店街にしたいと考えている。うさ樹さんは、「いい意味で昭和の情緒が感じられる清水銀座の賑わいを取り戻したいという願いを込めて、地元静岡を拠点に創作活動を続けている作家が集まる場所にしていきたい。県外のお客さまも集客できるような拠点づくりを目指していければと思っています」と話している。
ここ数年のテーマとなっている“原点回帰”の一環として、富士川楽座でうさ樹さんが売り子となって自身が手がけた作品を展示販売する活動や、今回の“うさ樹ショップ”の移転オープンを通じて、もう一度初心に立ち返り、地元のうさ樹ファンはもちろんのこと、県外からも足繁く訪れてくれる顧客と真摯に向き合っていきたいと言う。これまでは作品づくりやメディアなどの対外的な活動を重視するあまり、スタッフに依存してきた現場における顧客との一体感をもう一度取り戻すことによって、地域に愛され必要とされる店づくりとは何かを模索していく。「何の縁もない清水銀座に新しくショップを構えたことで、お客さまだけでなく、商店街の皆さまにも親身になって応援していただけることに感謝しています」。
●うさ樹ショップは金・土・日のみ 営業（Ｗｅｂ『うさ樹』で検索）
問い合せ、０５４・３６４・６１６０