起業家精神を持つ地域人材の発掘を目指す『第13回ＳＯＨＯしずおかビジネスプランコンテスト』が実施され、２月19日には静岡市産学交流センターにて最終審査会が開催された。主催は静岡県中部地区ＳＯＨＯ推進協議会と㈶静岡産業振興協会。
全74件の応募の中から学生部門４組、一般部門５組が最終審査会に進み、それぞれのビジネスプランについて審査員と観客に向けプレゼンテーションを行った。学生部門４組のうち２組のプランが防災関連だった点や、一般部門５組のうち４組が女性のプランだった点などが、今回のコンテストの傾向として見られた。
その中で審査結果の発表が行われ、学生部門最優秀賞は「おいしい防災定期便」（静岡大学・辻村勇祐さん他４名）、一般部門最優秀賞は「働くママのデイサービス」（埴岡千代さん）が受賞した。
学生部門「おいしい防災定期便」は、毎月一食分の非常食を配送して常備している非常食を古いものから入れ替え、品質保持と防災意識の向上につなげるというもの。「時宜に合い、実用性が認められる」と審査員にも評価されていた。
一般部門「働くママのデイサービス」は、デイサービスの空き時間を学童保育施設に活用するというプラン。「現代のニーズを捉えており、実現すれば市場は存在する。行政との交渉も必要となるが、協力を得てぜひ実現してほしい」と大堀直樹審査員長からも激励されていた。
ほか静岡新聞社賞は「働くママのデイサービス」がＷ受賞。徳川家康公顕彰４００年記念賞は「家康と静岡のお祭りスイーツ」（静岡デザイン専門学校）が受賞した。