大洋設備㈱(焼津市西小川2─11─12、村松孝保社長)は、コンビニやスーパーなど、チェーンストアを対象にショーケース向けの廉価版“TKS(大洋 KE2 ソリューション)省エネコントローラーシステム”を開発し、10月をメドに発売する。製品化にあたり、ショーケースをはじめ、ビールなどの飲料を置くリーチインショーケースの無負荷試験が終了し、省エネ率38%を実現。現在は、オープンショーケースと多段ケースの無負荷試験のデータ取りを進めており、7月には都内のコンビニへ試験的に設置する。
また、TKS省エネコントローラーシステムが、経済産業省の補助事業となる“平成26年度 エネルギー使用合理化等事業者支援補助金”の対象サービスに選ばれ環境省が進める補助事業への申請に着手し、この実績をはずみに販売代理店の体制強化にも乗り出す。TKS省エネコントローラーシステムは、アルゴリズム(自己学習機能)によるファン制御によって“昇華現象”を促進させ、冷凍・冷蔵庫内の霜を減少させる画期的なシステムとして、業界の注目を集めている。ポートメッセ名古屋で開催される国内最大級のイベントにも参画しながら、マスメディアを効果的に使いTKSのブランディングを図る。
来年には創立55周年を迎え、村松孝保氏が社長に就任して10年目の節目となることから、全国展開に向けた体制づくりを来年4月までに構築する。現在、東京・大阪にオフィスを構え、横浜・静岡・名古屋・三重・岐阜・神戸・高松・広島・和歌山・福岡・那覇を中心に約40件の販売代理店を抱える。年内には九州にも代理店を設ける。さらに中国における市場調査にも着手し、中国に拠点を構える日系企業からも販売代理店の打診を受けており、アジア市場への展開も含め、来年は勝負の年にしたいと村松社長は意気込む。
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