異業種から野菜づくりに新規参入する若手生産者と取引先を繋ぐnanacos(菊川市加茂2429─1、早川ナナ代表)の取り組みが注目を集めている。菊川市・牧之原市・島田市周辺の業務用野菜を栽培・販売する若手生産者のグループ“トップハット”のセールスマネージャーとして、コンビニや大手食品関連メーカー、地元スーパーなどに安全で身体にやさしい良質な野菜を提供している。
平均年齢33歳の若き生産者が集まる“トップハット”は、年間を通じて野菜づくりに適した気候と土壌を持つ土地柄を生かして、栄養価が高く安心・安全な四季折々の旬な野菜を1年を通じて生産している。現在、トウモロコシやトマト、レタス、グリーンリーフ、枝豆、サニーレタス、おくら、ロメインレタス、ブロッコリー、キュウリ、サニーレタス、お茶などを取り扱っており、早川さんが1軒1軒の生産者をまわり、安定的に高品質な業務用野菜が提供できるようキメ細かなサポートやアドバイスを行っている。折しも東日本大震災による原発の放射能問題で、安心・安全な野菜が生産できない県もあることから、全国的にも静岡県でつくられる野菜への供給ニーズは高い。
これまでは、買い手市場だったこともあり、不利な状況に置かれていた生産者を支援することが使命と早川さんは考えている。近い将来、生産者が供給先を選ぶ時代が来ると予測し、5年前から“トップハット”のセールスマネージャーとして新規取引先の開拓や若手生産者の育成に努めてきた。その努力が実を結び、いまでは安定的に高品質な野菜を生産できるようになり、取引先も大手企業を中心にさまざまなところから野菜を供給してほしいといわれるまでになった。
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