合同会社ＡＶＡＮＴＩ（影山陽代表）は、障がい児通所支援事業、放課後等デイサービスを行う『Ｃｌｏｖｅｒ』（静岡市駿河区小鹿１─20─32）を開所した。同施設は、小学１年生から高校３年生までの知的・発達障がい児が対象。障がい福祉の専門機関として、療育知識のある社会福祉士や保育士の資格を持つスタッフが常駐する。静岡医療福祉センター児童部にいた神山貴行さんを児童発達管理責任者に迎えたほか、経験豊富な指導員５人が万全の体制で児童のサポートにあたる。なかでも、知的障がいの娘を持つ山崎友美さんは、「同じ境遇の母親として、自分にしかできないアドバイスができれば」と話す。
影山社長も指導員として毎日施設に出向き、実地経験を重ねて４年後に社会福祉士を目指す。５年前にはじめた障がい児の職場実習を通じて、自分にも何か支援ができないかと考えていた。「障がい児童の卒業後の就労先だけでなく、学校に通う子どもたちの支援が足りない現状を目の当たりにしました。経済的な理由や両親が共働きのため、放課後等デイサービスに通えない児童も多く、学童保育自体が不足していることを知り、この状況を何とかしなければと思いました」。将来的には、グループホームや重症心身障がい児を支援するための施設も開設したいと言う。
静岡市内で放課後等デイサービスを行うのは40事業所足らず。また、静岡県内の小学校から高校までの障がい児童が通う県立特別支援学校、公立小・中学校の特別支援学級には約５０００人が通う。「障がい児にも長い人生がある。安心して暮らせるように衣食住に関して手厚い支援を行うことで、子どもたちの成長を見届けていきたい。障がい児童とそのご家族の皆さま、そしてスタッフと一緒に、誰もが平等に暮らせる住みやすい街になれば嬉しい」。
●問い合せ、０５４・２８０・２５２１ （クローバー）